木曜日:HIBACHIに行っちゃった。ごめんなさい。
HIBACHI・SUSHIという食い放題はだいたいどんな小さい町でもある。アセンズにも2軒か3軒あってうちの近所に一つある。
行っちゃいけないんだけどトーキドーキいってしまう。
今夜とか。
どんなとこかというと、ただなんでもない食べ放題なんだけど大体一人$10〜$12ぐらい。
何があるかというとまあアメリカ風中華料理とすごいどぎつい中華風のアメリカのデザート。それから海苔巻風っぽいもの。カリフォルニアロールをもっと進化させたような2億年前はきっと海苔巻きだったんだろうみたいなもの。絶対危ない、微妙に生の魚を避けている雰囲気の握り寿司。そんなものが並んでる。
そういうものをごちゃまぜに自分の皿にこぼれちゃうほどそれこそ山盛りに乗っけて席に持って帰って食う。食べ放題だから何回行ってもいいんだけどね。食べ終わるとだいたいど中国人っぽい人がお皿を持ってってくれる。
大体マネジメントは中国経、時々ヒスパニック系。お客さんはあんまり中国とかいなくって大概すげー太った人が多い。自分も含めて。
それで、問題のHIBACHIだが。これはなんてことはない、熱くした鉄板に野菜や肉とか具を持っていくとおっさんがそこの上に乗っけて焼いてくれてそれになんだか醤油みたいのをどっぷりかけて、ハイドウゾってくれるわけ。ひどいとこなんか鉄板の横に空き瓶がおいてあってそこにチップを入れろとか書いてある。
このHIBACHI ももとを正せばあのDJのスティーブ・アオキのお父さんが始めたベニバナというレストランが本家みたいなもんだ。それを真似したようなレストランもアメリカ中にたくさんあってだいたいやっぱり日本人じゃない人たちが経営してんだけど、かなりそのHIBACHIというのが本当の「日本料理」としてアメリカ人は信じてうたがわない、とこにスティーブ・アオキのお父さんの犯した罪はでかい。
そういうとこに行くと学校の黒板ぐらいの大きさの鉄板のテーブルみたいなとこに座らされて反対側にコックさんがいてリズミカルに肉を焼いて包丁を上に投げたりしながら切ってくれたり卵をフライ返しでお手玉したりとかいわゆるショーをしてくれてそれでまずい飯を食うんだな。下手に誕生日だったりすると、どっかから陣羽織を出してきて着せられてみんなでハッピーバースデー,ゴ~ン(ドラの音)とか歌までうたってくれたりしてそれはもうどこが日本料理か全然わかんない。
それで、中国の方は25年ぐらい前にモンゴリアンリアンバーベキューってのがちょっと流行ってた。やっぱり生の野菜や肉やエビなんかを適当にとっておっさんの前に置いとくと順番に丸い鉄板の上で竹刀をぶっ壊したような竹の棒でかき混ぜて焼いてくれるのを食べるというのがあった。
まあそれでアレを取る?これにしようか?これ美味しいよ?とかやれれるんで貧乏大学生なんかたのしい食事のできるデートスポットになったりしていた時期もあった。
そんなのも観なくなったなあと思ってたらこういう食べ放題のところにHIBACHIとかまた嘘ついて出てきてる。
でもこういう鉄板焼きってまずいからあんまりHIBACHIで焼いてるものを食ってるってのは観ないね。やっぱり看板にHIBACHIとかくことでSUSHIと並んで純日本料理の食べ放題って始めたんだろうけど。もう最近は騙される人もいなくってHIBACHI・SUSHIってあったらあーチューカの食べ放題ねって誰もが思うようになったよね。
僕の知り合いの日本から来た日本人の人曰く、「ああ言うところには絶対近寄らないです。」
まあこの言葉がすべてを語ってます。